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円高?それとも円安?

毎日のテレビニュースで「今日の東京外為市場では前日比1円の円高となり…」などと耳にされていると思います。
前回のコラムでご紹介したように外為市場の動きを見るときは必ず『通貨ペア』で考えなければ意味がありません。「円高となり…」というだけでは、本当は何のことか解らないはずなのです。
でも、テレビニュースなどでは、「円高 / 外貨安」が進んだ場合に『円高』と報道されています。

外国為替相場になじみの薄い方からは『円高』という言葉が解りにくいというお話を聞きます。「円高となり…」という言葉が、ドル・円レートの数字が小さくなること(例えば117円から114円になるなど)と、「感覚的に結びつかない」のです。確かに、円の高・安とレートの大小が逆になるので、ピンとこないかもしれません。

円高 = 反対側の通貨(ドル・ユーロなど)が安い
円安 = 反対側の通貨(ドル・ユーロなど)が高い

外為市場ではドル・ユーロなどを基準にして『それぞれが何円か』という基準で値段が決まっています。
数字が小さくなるということ = 外貨が円に対して安くなっていることですから『円高』。
逆に、大きくなること = 外貨が円に対して高くなっていることですので『円安』、になるのです。
上図のような、シーソーをイメージしていただければ解りやすいかと思います。

ニュースや新聞などの報道では、どうしても『円』が主語になりがちですが、e-kawaseや、外貨預金などの為替取引をする方は、ドルやユーロなどの相手通貨を考えてニュースを聞いていただきたいと思います。