覚えておきたいスワップポイント
『スワップポイント』とは何なのでしょう。
外国為替は2つの違う通貨の交換です。通貨が違えば金利が違います。
金利の高い通貨を金利の低い通貨に対して、買い持ちにしたとき『スワップポイント』を受け取ることができます。
金利の絶対値ではなく、2つの通貨の金利の差が『スワップポイント』なのです。
ポンド円を例にご説明しましょう。
例(ポンド円)
ポンドの運用金利(預けた時の金利)→4.3%(年利)
円の調達金利(借りる時の金利)→0.05%(年利)
レート204円のポンド円(買い持ち)→10,000ポンド
上記の例(ポンド円)の場合に、冒頭の図(ポンド円のスワップポイント受け取り例)の受け取りが発生します。
簡単にご説明しましょう。
ポンド円を10000ポンド買い持ちして一日経つと、それぞれの通貨に金利がつきます。
ポンドを一日運用すると、£10,000×4.3%÷360日で1.19ポンド金利の受け取りがあります。これを円貨に直すと1.19×204=¥242.8になります。
一方円を一日借りると、¥2,040,000×0.05%÷360日で2.8円の金利を支払わねばなりません。
ポンドで受け取った242.8円から、円で支払った2.8円を引いた240円が『スワップポイント』になります。
この『スワップポイント』は、ポンド又は円の金利が変化したときに増減します。また、上の例で言うと受け取る金利がポンドですので、ポンドの対円レートが上下すればやはり増減することになります。
金利・レートの上下とスワップポイントの増減
スワップポイント | 上がる | 下がる |
ポンド金利 | 増 | 減 |
円金利 | 減 | 増 |
レート | 増 | 減 |